お寺で生まれ育った新郎様のホームウェディングをレポート!

コロナ渦の中でほぼ開店休業状態のノンルーフリゾートウェディングですが、ハワイの方は徐々に制限を緩和しているなどポジティブなニュースも聞いたりしますが、まだまだ海外はもちろん国内も安心して自由に結婚式を行える状況になりません。国内でもキャンセルや延期のお話を度々耳にします。本当に大変な世の中ですね。

ただ、そんな時代ですが、そんな時代だからこそ新しい価値観で結婚式を創るチャンスなのだとも考えてます。これまで当ブログでは弊社がお客様と創り上げた様々な新しい結婚式のレポートをしてきましたが、今だからこそより多くの新郎新婦様に響くのかなと感じています。

そこで今日は先日プランナーとしてではなく、動画撮影のご依頼を頂き伺った結婚式のレポートをしたいと思います。とても素晴らしい結婚式でしたので、新郎新婦様に「ぜひ多くの方にこの結婚式をお伝えさせて下さい」とお願いし、このブログにレポートさせて頂く運びとなりました。

挙式会場はお寺

まず結婚式が行われた場所は岐阜県のとあるお寺です。新郎様のお父様が住職をされているからです。つまりお二人の感覚としてはお寺ではありますが“ご自宅で結婚式を行う”という感覚だったようです。

ご自宅での結婚式は実は以前に何度か行ったことがありまして、思い入れのある新築のお庭で行ったりしたこともありました。昭和まで遡りますと、自宅で結婚式を行うのはスタンダードでしたし、海外ではホームウェディングはよくありますし、結婚式を考える上で「自宅で結婚式」の選択肢はあっていいのではないかなと思います。いや、これからの時代はむしろあるべきなんですよね。

挙式スタイルは仏式

お昼過ぎ、ゲストの皆様も続々とお集まりになられて、いよいよ挙式のスタートです。新郎新婦様の服装は新郎様は仏教の礼服、新婦様はウェディングドレスという形ですが、和装と洋装でミスマッチのように思えるかもしれませんが、このパターンも実は過去に何度か見たことがあり、意外と合うのです。

近年和風の結婚式場も増えていることから、和の空間の中の洋装は大正ロマン的な感覚でとてもマッチするわけで、和洋を分け隔てなく取り入れるのは現代の日本人の美意識にかなっていると言えます。そんなことで、衣装から思い込みを捨てるということも自分らしい結婚式を創り上げるうえで大切なことですね。特に今回は新郎様のご自身のルーツを表現することにもなり、意義のあることであったと思います。

そして挙式は仏教スタイルで進められました。このあたりは弊社も知識がなく、解説することは難しいのですが、お経を唱えたり数珠の授与などのセレモニーもありました。その中でも誓いの言葉や、指輪交換などもあり、新郎新婦様のやりたいこともバランス良く取り入れていらしたのかなと感じました。

普通のウェディングプランナーでは組めない進行が勉強になりました

フィナーレは「祝盃の儀」として盃で乾杯をし、その後お父様、新郎様の挨拶でお開きとなりました。挙式の後にお食事会をされるのかなと予想していたのですが、緊急事態宣言下ということもあり、お食事会はなしにされたそうです。

それが関係したかは分からないのですが、挙式の中に乾杯と挨拶を入れるという形も、普通のプランナーとしては思いつきにくい進行の組み方だなと思いまして、プランナーとしてもとても勉強になりました。ちなみにこの結婚式にウェディングプランナーは入れていないとのことで、やはりそうかと思った次第です。

このブログでは「結婚式を作る上でプロは要らない」ということをよく書いています。カメラマンも美容師も司会もあらゆるウェディングの業者が本当に必要かどうか考えて下さいと。しかし今回のようにプランナーさえも不要なケースがあると気が付きました。

この結婚式に関わらせて頂いて思うこと

この30年ほどでしょうか。結婚式はどんどんビジネス的に作り込まれて、あまりにも画一的な結婚式ばかりになってしまいました。弊社としてはこの10年ほど、そういったものと戦ってきたのですが、その大きな壁はなかなか崩せませんでした。

しかしこのコロナの時代に入り、リモートでのウェディングや感染の心配がない屋外でのウェディング、延期やキャンセルが自分で決められる自宅など式場ではない場所でのウェディングなど、一気にこれまでの価値観が崩れ新しいものが創造されるようになりました。

なんだか弊社がこれまで新しいと思ってやってきたことが、古く感じるほど急激な変化でした。コロナの功罪いろいろとありますが、そういう意味では良いきっかけになったのではないかなと思います。弊社ももっと柔軟で寛容で新しい視野をもって取り組んでいこうと思えた一日となりました。

今回このような素晴らしい場に立ち会わせて頂き、レポートまで許可して頂き本当にありがとうございました。きっとこれから結婚式を迎えられる方々の貴重な情報になると思います。

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