どれだけひどいキャンセルをされても弊社がキャンセル料を設定しない理由

ノンルーフリゾートウェディングはキャンセル料を設定していません。会社側を守り固めるブライダル業界では非常に珍しいことでしょう。これは15年前の創業当時からそうしています。それは創業当時こんなことがあったからです。

成約を頂いていたお客様がいまして、まもなく結婚式ということもあり、急ピッチで準備を進めていました。しかしそんな折に新郎新婦様から電話があり、ご親族の方が体調不良となり、このまま開催するのは難しいとのことでした。通常の会社でしたら、そうであってもキャンセル料は請求するでしょう。その日のためにいろいろと準備をしているわけですから。もちろん延期して行う保証もその時点はありません。

しかしながら弊社は一切の請求をしませんでした。会社的に経営的には損害を受け入れるわけですから間違っているでしょう。しかし、逆の立場ならどうか?と考えたのです。ご家族が落ち込んでいるところへ、キャンセル料… 大きな打撃です。人道的にそれはしたくないと考えました。そして一緒に結婚式を創っている、というスタンスですから企業側も痛みを受け入れるべきだと。

こういった経験から、弊社はブライダル関連すべての事業でキャンセル料は設定していません。そしてお支払いのタイミングも弊社はとても遅いです。多くのブライダル業者はお申込みと同時に請求がありますが、弊社の場合、リゾートウェディング事業ですとなんと挙式の2ヶ月前です。

ここにも考えはありまして、キャンセル料を頂いていないから申し込み金を頂いても仕方ないという点と、お客様が支払いをされないまま準備を進めることでイニシアチブをお客様に持って頂く、という自らを戒める理由もあります。要は準備段階で弊社が信頼できなくなれば支払いをしていないので、気軽にキャンセルできるということです。

そんなことでキャンセル設定、お支払いタイミング、そこには弊社の想いが隠されているのですが、残念ながらそこに付け込んで酷いキャンセルをされる方もいます。

先日の例で言えば、挙式2ヶ月前が迫ってきて最初のお支払いをお願いするタイミングで急に「8万円値引かないとキャンセルします」とのことでした。弊社はこちらでも書いたとおり、値引き交渉は一切受けていないので自動的にキャンセルとなりましたが、それまでに打ち合わせは複数回行われ、その方たちが挙式を行う予定だったグアムの現場の視察、交渉まで行っておりました。

毎日毎日お金のことばかり相談されていたので、資金難であったのだと思います。しかし求めるものがとてもラグジュアリー感溢れるもので、とても難しいプランニングを余儀なくされていました。ラグジュアリー感を求める理由は…

「ゲストをこのようにおもてなししたい」

という考えよりも

「ゲストからこのように見られたい」

という考えから求められているように感じていました。このような考えになってしまう方は少なからずいらっしゃいますが、良い結婚式を実現させるためには前者の考えであることが大切だと思います。

少々話がそれましたが、昨今飲食店の貸切予約のドタキャンが大きな社会問題となっています。お客様におかれましては、弊社に対してだけではなく、どうかそういった心無いキャンセルをされないようお願いいたします。

弊社はこのような損害を受ける度にキャンセル料の設定をするべきかと考えは揺れます。が、どうしても結婚式を延期またはキャンセルせざるを得ない新郎新婦様のためにこのスタンスをなんとか維持していこうと思います。