ノンルーフウェディングの想い

ノンルーフウェディング代表 松井明紀です

ノンルーフウェディング公式サイトにお越し頂きまして誠にありがとうございます。代表でプランナーの松井明紀(まついあきのり)です。

私はこの業界に入ってから15年ほど経とうとしています。独立してからは12年ほどでしょうか。当初サイコーウェディングという看板で二次会プロデュース、映像制作、貸衣装、海外挙式プロデュースなど総合ウェディングカンパニーとして事業を拡大していました。

2015年に15年続けたプランナーは一線を引こうと、サイコーウェディングを売却し、イイヒトウェディングというウェディングのウェブサービスを立ち上げました。そしてウェディング以外の事業もいくつか立ち上げ、少しこの業界から遠ざかっていました。

しかし2017年9月、突然売却したサイコーウェディングが経営状況の悪化から大幅な事業縮小、そしてサイコーウェディングの組織解体へ、という一報が飛び込んできました。売却からあまりにも早い悲しいニュースでしたが、もう一度自分がプランナーとして、代表として、ウェディングの最前線に立たなくてはいけないんだと決意させてくれた出来事でした。

ノンルーフウェディングはサイコーウェディングのサービスを引き継いで、より進化させることを誓います。

低予算と自由についてのこだわり

自由度に直結する結婚式費用

ブライダル業界で安さについて語ると、同業者からときに嫌悪感を持たれることがあります。しかし、それでも私は結婚式において「安さ」とは非常にポイントだと考えています。なぜなら「低予算」は「自由度」に直結しているからです。

極論を言ってしまえば、どんなに昔ながらのガチガチな結婚式場であっても、100%自由な結婚式を挙げることは可能でしょう。ただしお金を払えば、です。

例えばウェディングドレス、タキシードの衣装を持ち込もうとすれば、「衣装持ち込み料」として10万円を請求されます。10万円は必要ですが、持ち込むことはできるのです。カメラマンもヘアメイクもお金さえ払えば持ち込むことができるでしょう。事例は聞いたことがありませんが、お料理(シェフ)だって持ち込むこともできるかもしれません。

つまり結婚式においての自由はお金で買えるものです。しかしその膨大な「持ち込み料」を払える方はどのくらいいらっしゃるでしょうか、払えたとしても心理的に払いたいとは決して思えないはずです。

一方で結婚式費用はどんどん高額化していると言われます。「Aがそんなに高いならBの安い方で我慢しよう」という選択を増やし、高額化が結婚式の自由度を奪っています。このようにお金と自由はとても密接な関わりを持っており、「安い」ということは「大きな自由」を意味するのです。

過去の業界の構造にとらわれないイノベーションで低価格化を

とはいえ、安かろう悪かろうをご提供していてはいけません。ノンルーフウェディングがどのようにして、低価格化を実現しているかを簡単にご説明したいと思います。

まずブライダル業界は大きなピラミッド構造になっています。ブライダルメディアが圧倒的な力を持ち結婚式場を宣伝します。結婚式場が顧客を獲得し、カメラマンやヘアメイク、衣装などを下請け業者に依頼します。

メディア > 結婚式場 > 下請け業者

という構図です。結婚式場はメディアに高額な広告料を支払い、そのつけは下請け業者への紹介料として吸い上げられます。ちなみにこの紹介料がどのくらいの利率かご存知ですか?10%や20%という生易しいものではありません。相場は50%です。つまり30万円のウェディングドレスは本来15万円でご提供できるはずなのです。これがいわゆる「ブライダル料金」と言われる要因です。

弊社がすべての商品を安価でお届けできるのはこのピラミッドに組み込まれない場所で営業をしているからです。まずブライダルメディアに広告を出しません。そしてどこからも紹介を受けません。だから紹介料も広告料も商品価格にのせる必要がないのです。

これを実現できたのは、弊社がインターネットに強い会社だからです。インターネットの活用でお客様に弊社のサービスをお伝えできることで、同じ商品でも余分なコストをすべて削ぎ落とすことができるのです。

結婚式の本質を大切にするご提案を

ネクタイを外して気が付いたこと

ウェディングプランナーというと女性なら首にスカーフを巻いて、男性ならかちっとネクタイを締めて… なんてイメージがありますが、実は私はほとんどネクタイを締めていません。グアムではアロハシャツが正装ですし、沖縄はかりゆしだからです。過去には国内の地元の結婚式をプランニングしていた頃は当然かちっとネクタイを締めていたのですが…

しかしこんな風にプランナーがネクタイを外すと、お客様はより近い存在に感じて頂けることに気が付いたのです。

ブライダル業界のネクタイはプランナーの単なる「しっかりやります!」アピールであって、自己防衛のようなものです。お客様が求めているものでは決してありません。ネクタイをしないことでお客様との距離が近くなるなら、ネクタイなどしないほうがいいのです。リゾートウェディングのプランナーになったことでこんなことに気が付けました。

一緒に遊ぶようなプランニングを

お客様との距離が近くなると、よくこんなことが起こります。

  • 挙式後お客様と飲みに行く間柄になる
  • 飲みに行くとお客様の仕事にも関わりだす
  • もはやお客様ではなくなる
  • お子様が産まれると家族写真を依頼される

これは少ない例ではありません。実際私のFacebookの友達には過去の新郎新婦様がたくさんいます。これは式後の話ですが、挙式当日もお二人と一緒に遊ぶような一日を過ごしています。

例えばリゾートウェディングでは欠かせないロケーションフォト。リゾートですので、お二人はあまり土地勘がないため撮影場所をしっかり指定されることはまずありません。そこで、私は「観光がてら○○と△△に行ってみませんか?」とご提案します。

せっかくのリゾートウェディングですから一箇所だけで挙式もフォトも効率的にやってしまうのはもったいないです。弊社は丸っと一日をウェディングデイとしてサポート致しますので、時間もたっぷりあります。

少し離れた場所までドライブをしながら、ときにはウェディングドレスを着たまま、ハンバーガーを食べたり、地元のスーパーでお買い物をしたりもします。その時々でお話をしながら今日しかできないことを、私も面白がってご提案しています。

かちっとネクタイを締めて、お礼は45度腰から曲げるような最高のサービス業精神も素晴らしいですが、もっとカジュアルなウェディングサービスもあっていいと思うのです。きっとそれを求めているお客様も多いのではないでしょうか。

結婚式の本質はもはや挙式でもない

最後に「結婚式の本質とは一体なに?」ということについて書きたいと思います。

以前こんなお客様がいらっしゃいました。

「グアムウェディングがしたいんですが、挙式はなくてもいいです。写真を撮って家族と友人と楽しくご飯が食べられれば。」

一瞬、このお客様は何をお考えなんだろうと混乱しました。きっとこの業界に浸かりきったプランナーさんなら、そんなお客様の考えを全否定してしまうでしょう。なぜ式をされないのか!と。

しかし、これはプランナー側の思い込みから来る発想だと気が付いたのです。「結婚式は挙式」という思い込みです。日本は無宗教国家とも言われます。信じる神様を持たない方にとって、挙式はそれほど重要でないのです。

私は結婚式は「お二人がお二人を表現し、ご家族やご友人に感謝を伝える場」と考えています。その考えから言うならば、お二人の結婚式に挙式が必須項目でないことも決しておかしなことではありません。私はお客様にお伝えしました。

「素晴らしいお考えですね!ぜひ挙式のない素晴らしい結婚式を作りましょう」

結婚式の本質は一言では言い表せられません。お二人によって違うでしょう。そんなあらゆる本質を「結婚式はこういうもの」という業界のエゴでないがしろにするのはいけません。

ブライダル業界の未来を創る会社になります

こんなノンルーフウェディングですが、どうぞよろしくお願いいたします。過去の業界構造にとらわれることなく、時代とともに変わるお客様のニーズに常に耳を傾け続け、革新的なサービスをご提供し続けることを誓います。

それでは素敵な新郎新婦様に出逢えることを楽しみにしております。

「新郎新婦様と同じ目線で考え、誠実に行動することをお約束します」

合同会社ノンルーフエンターテインメント 代表
松井明紀 Matsui Akinori

1979年12月18日生まれ O型。20代前半に結婚式の司会をはじめたことでブライダル業界に入る。その後サイコーウェディングを立ち上げ、二次会プロデュース、映像制作、貸衣装、海外挙式プロデュースなど総合ウェディングカンパニーとして事業拡大。2015年にサイコーウェディングを売却。しかし2017年にサイコーウェディングが事実上の解散状態となり、再度ブライダル業界の前線に立つことを決意。ブライダル事業以外にも、ウェブ事業やレンタルスペース事業など様々事業を手掛けている。